2022/02/01

「過去、今、未来を語る」



先月、狭山市立堀兼中学校にて行われた職場体験学習の一環として参加させて頂きました。
アパレル製造、小売りの全体像。視点や捉え方の話。社会への繋がりと役割、これからの事などをお話させて頂きました。

生徒さんの実直さ、教員の皆さんの熱意が素晴らしく、私にとっても大変実りある一日となりました。


(テレ玉ニュース)




講義内容(要点)


1,服の着想から生産、販売までの流れ。(スライド画像)


2,流行の取り入れ方(インターカラー。今の表現があるか否か。)


3,自分らしい着こなし(パーソナライズ。自分らしさを探していけば、他人が良いと思い真似してもそうはならない。)


4,着想のコツ。(カルチャーのメンズ、ファッションのレディス。デザインとアートの違い。使う人に向けたデザイン、不特定多数にインスパイヤするアート。どちらかではなく比率。利他的な視点)


5, ファストファッションの問題と課題(SDGs、大量廃棄、国内生産の衰退、GDPへの影響)


6,アパレルの未来(AI、AR技術。オンデマンド、個人で自作できるようになる)


7,好きな事を仕事にする為に(メリット、デメリット、AIに出来ない事。コントロールできる規模)


というような話をする予定でしたが、4、あたりでなんと時間が無くなってしまいました。

トルソーを持ち込んだり、生産現場の画像、服の型紙や商標登録証を前半にビジュアルで示せた事は、印象として残せて良かったと考えています。









伝えきれなかった大切な事としては、


人生の大半の時間を過ごす事となる仕事。

好きな事を仕事にするというよりも、真摯に携わったことが好きな仕事になって行く。


Z世代は豊かで何でも揃っているフォーマットがある社会からスタートした世代。

国内の世代人口は少ないけれど世界の世代人口は増加傾向にあり、それは個々のスキルはより各分野に特化したものが求められる傾向にあるという事なので、あるものを組み合わせ、新しいサービスやものを生み出してゆくセンスを育むことが大切。

それには「行動」が全てであり、それに伴う失敗は当たり前の事。失敗から学ぶよりも行動で上書きして行く方が良い。


脳の領域は、意識が1割、無意識が9割らしいので、例えば外を歩いている時、目に映る道や認識している風景が意識で、遠くで聞こえる車の音や鳥のさえずり、風の感覚、気温、印象、視界に入っていても気にしていないそれら無意識の記憶もしっかり刻まれているらしい。


その場の環境が大いに影響する1割の「直感(INSPIRATION)」

それまで経験した無意識に蓄積された情報が基になった9割の「直観(INTUITION)※1」


頭で考えているのが 「直感(INSPIRATION)」

身体が覚えているのが「直観(INTUITION)」


「直観(INTUITION)」は潜在的な感覚であり、その人のセンスとなる。


失敗という事を頭で考えて意識として学ばなくとも、失敗の経験はなんとなく排除すべきものを遠ざけられる「直観(INTUITION)」を育ててゆく事になるのだから、失敗して悩むくらいだったら「行動」して経験値を上書きして行くことが大切。


最近、SNSなどでは、楽曲のサビ部分だけ切り取ったり、ファッションもバックグランドの無いお手軽さがもてはやされる時代性がトレンドであるけれども、センスの本質と言えるコンテクスト「過程を飛ばして結果だけ求める者は決して真実に辿り着く事は無い※2」 ので、


「行動」する事で未来切り開いて行ってください。


という話も用意していたが、そういう雰囲気でないし、そもそも時間が足りなかった。
いずれにせよ、個人的にも考えるきっかけとなったこと、学校関係者や生徒の皆様、他の講演者の皆様からも大いにインスパイヤされる事となる良い経験をさせて頂きました。

ありがとうございました。



※1  JHON LENONの楽曲にもある

※2 ジョルノ・ジョバーナの言葉






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