2019/12/31

G.E.R (Garage.U.W Exclusive Reciprocity)


普段皆様が選び着ているウェア。
それは世の中にある膨大なウェアの中から様々な経緯で今自分の元にあるのだと思います。

既製服は不特定多数に向け作られるもので、作られた数が何万着となるように多ければ多いほど価格が下がり効用度合いが高まります。さらにファッションブランドはより明確な趣向や価値観を共有する層に向け発信され、そのゾーンはさらに絞られる事で効用を発揮します。それでもお店で「1点ものです」という商品も、掘り出しもののビンテージでも、生産に遡れば数十着から数百数千着単位で生産されて各地域に流通しています。もちろんGarage.U.Wのウェアもここにしかないとはいえ、工場が稼働する既定数を量産しています。







私どもが2019年特に尽力し展開していた D2C=Direct to Customer の取り組みを通して気付かされたことは、ウェアには「不特定多数に向け作られたもの」と「自分に向け作られたもの」がある事です。当たり前の事を言っておりますが、自分専用を実際に所有するケースは少ないように思います。

他者に対する自己の相対的価値を重んじている訳で無いにしても、既製服である以上目を向けるべきはどう着こなすかや自分に似合う選択だったかが重要な事だとしても、、自分が発注する事で制作される「自分に向け作られたもの」はそれが何の変哲の無い1枚のシャツでも、自分にとって袖を通すたび感じられる特別な価値があるように思います。



現実ではテーラーやシューズと違い既製服レベルのものを1着だけ作る事は難しく、そういったものを扱うショップがあまり存在しない理由として、例えばサンプル製作で進めれば生産自体は可能ですが、同じに見えるシャツでも生産プロセスが全く異なるため製品売価にすると通常の2,3倍になってしまい、コスト高により効用が薄れてしまう事が挙げられます。

しかし、私共の活動テーマである既製服の品質での「ありそうでないもの」を考えるうえでその実現に向けて取り組む必要性を感じておりました。そして、、




G.E.R (Garage.U.W Exclusive Reciprocity)

2020年はこれまで通りこだわったオリジナルとセレクトウェアに加え、新たな取り組みとして既製服レベルの1点もの新作を従来の価格帯で順次展開致します。将来的には作るものや生地やサイズを選んで頂けるような拡張性を見据えております

私共がこれまで買い付けた希少な生地や付属ボタンなどを使用して製作する関係で、1点ものとして完成し追加生産など困難な場合もありますが、前述を踏まえて頂けるならば、この取り組みに格別の価値を感じて頂けるかと存じます。

まずは様々なシーンに活躍するイージージャケットを1月中に発売させて頂きます。
どうぞ宜しくお願い致します。








本年も誠にありがとうございました。
良いお年をお迎えくださいませ。



Garage 並木徹也








Garage(ガレージ)

〒350-0043
埼玉県 川越市 新富町 2-7-2 
11:30am~20:00pm (水曜定休)
電話 049-224-9200
URL: http://www.inthegarage.jp
E-Mail: info@inthegarage.jp