Garage.U.W BLOG: Experience&Stories,OPEN COLLAR SHIRTS

この夏を象徴するアイテム「オープンカラーシャツ」の着こなしについては店頭で多くのお客様よりの関心事としてご質問を頂いております。各社様々なものがラインナップする中、同質化を回避すべく私共が変化を付けたディテールの一つが7分袖でございます。ロールアップすれば半袖にほど近いイメージになります。長袖をひとまくりしたレングスは今の季節、自然で着こなした雰囲気が出るかと考えております。そしてアロハシャツへ連想できるモダールのポプリン生地や、その生地からアプローチしたカラー。ネコ目ボタンと比翼等。流行の潮流にありながらも交わらず、はじかれず、昔からあるものという事を忘れず、またそのうえで現代的という事も念頭に新しい解釈をもって、独特であることで潮目が変化した何年後でも着て頂けるようにと、そんな「外し」の要素も含んだOPEN COLLARシャツでございます。

こだわり

オープンカラーシャツのアイコンはトップのワンナップボタンですが、敢えて排除しております。独特の生地によりジャケットのラペルのように膨らみのある綺麗な襟元を優先し、第2ボタン辺りから前立てが2重になる比翼仕立て（フライフロント）のデザインという事もあり、「襟もとはラペル」「その下は比翼」と考えていた為です。しかし、造詣という意味ではワンナップボタンは必要と考えボタンループは付けております。洋服に詳しい方がニヤリとするところでもあるかと存じます。デザインに逃避せずセオリーの範疇で最大限のオリジナリティーを模索する事は全てのオリジナルアイテムに共通しております。

着こなし

その服のルーツを知る、ファッションの傾向、そして自分に似合う色やシルエットの取り入れ方、それらの調和により着こなしは上手に出来ますが、楽しむことや好きであれば無意識にそうなると思えます。

それ以上にそういう風に作られたものを選んで頂くと単純明快です。単品でサマになるように作られたオープンカラーシャツです。レイヤードで着こなす場合は上画像のようにやや大き目のTEEシャツを合わせて頂く事がお薦めでございます。捲った袖口や裾から分量の大きなインナーがのぞく事で今らしいムードになるかと存じます。

ジャストサイズのインナーを合わせ羽織るとシャツのゆとりが際立ち少々野暮ったい様な気が致しますので、その場合はフロントボタンを閉めて着て頂く方が宜しいかと存じます。以上の2パターンであればボトムスはワイド、テーパード、スリム、そしてショーツなど幅広く合わせられるかと存じます。履き物は一般的にはサンダルやスリッポンなど合いますが、もう少し捻った提案としてはシューゲイズのタッセルローファーがお薦めです。

共生

オリジナルウェアだからこそパーフェクトな相性を考えております。インナーに合わせたTEEシャツもパターン設計、透けない生地、またサイズ感を考慮した裾がうねうねしないハリのある生地チョイスなど。アイテム同士を合わせれば相乗効果を生む事を設計段階よりイメージしております。基本的には着こなしを難しく考えなくとも、着るだけでそつなく完成するスタイルに考えております。

納得と安心

ともあれ、持てる知識とセンスを駆使し作りあげたアイテムには、私たちなりのこだわりが凝縮されておりますが、それは製品として世に送り出すまでの段階までと考えており、完成後は基本的にどう着こなそうが、どう取り入れようとも楽しみ方はその人なりのキャラ、個性に帰属するものと考えております。

しかし、「あとは自由です」だけでは「自由すぎる事はかえって不自由」でもありますので、どの様な事を考え作り、どの様に着るとより良いかという事などにつきましては、こういう場でお伝えしたいと考えております。是非店頭等でもお気軽にご質問頂ければ幸いでございます。いつでも以上の様な事を端的にアドバイスさせて頂いております。