2016/08/30

STANCE 「serendipity」


Serendipity


脳には神経細胞が千数百億個以上あり、その1個の神経細胞内には情報を蓄えるシナプスが数千~数万ほどある。さらにそれぞれのシナプスは他の神経細胞へと繋がっておりそれら「神経回路(ニューロンネットワーク)」はスーパーコンピューターの何万倍のポテンシャルを持つと言われる。

人が無意識に活動している時も脳の中枢からは神経回路を介し、思考をつかさどる大脳皮質へと情報の信号は絶えず送られている。その信号をキャッチし認識された部分が意識で、それ以外ほとんどの信号は気にとめられることなく終わる。

しかし、目に映っていても意識していないその取りこぼした大部分の中にこそ偶発的なひらめきが眠っているという。画期的な発見や役に立つ商品の開発秘話には往々にしてセレンディピティなエピソードがある。

セレンディピティとは抽象度の高い思考時に思いがけず探しているものとは別の価値があるものを偶然に発見する才能や能力の事である。

抽象度の高い思考とは、Garage.U.Wのコート << メイドインジャパンの服 << 衣料品全般 ・・という様に、具体性の高いその対象よりも抽象的にさらに広い視点からの考え方。広い視野をもってして脳内に散在するシナプスの持つ情報同士を結びつけ、脳内に新たなネットワークを形成する事により「ひらめき」を誘発しやすくなる考え方である。

ニュートンはリンゴが木から落ちるのを見て万有引力をひらめいたというエピソードがあるが、それもきっと何気ない時(抽象度の高い思考の時)にハッとひらめく、セレンディピティを例えた話である。 






服に置き換えれば、着こなしに新しい発見をいざなうアイテム。それは如何なるものか。

ショップオリジナルだからといってある程度のクオリティーに甘んじていても良いという事はない。我々のようなパルチザンには常に上を見据えベストを尽くす以外の選択肢は残されていないのである。

理想のアイテムをイメージする。何事も否定せず肯定的に受け入れる事により豊富な判断材料や知識を蓄積する。時に客観的や懐疑的に観察し本質的な部分を見い出す事で対象の普遍性を高める。進めてゆく途中の新しいアイデアは柔軟に組み込んでゆき、予想と現実を擦り合わせた洗練を実践する。そして初めに戻るループの相補的な循環関係。

偶然にもそれらの行為には「serendipity」セレンディピティが起こり易い行為が多く含まれていた。ファッションそのもの以上に地域性やライフスタイルを踏まえた抽象度の高い思考で臨む事でまた新たな発想を生むきっかけになる。

脳の機能は神経細胞(ニューロン)による情報伝達。

そして、神経細胞が同じように繋がっている脳は2つとして無いからこそ、人はそれぞれ性格やコミュニケーション能力や運動能力やIQや笑いのツボが異なっている。

ニューロンネットワークは、言い換えれば人としての価値にも値する唯一無二の個性ともいえる。




※ ウイットです





Garageオリジナルでイメージするものは、スタンダードでありながら、その奇跡の個性を後押しする役割を担うものを目標にして行きたいと言う事であります。それは没個性のスタンダードではなく、「在りそうでないもの」や「カテゴライズされそうでされないもの」という方向性であります。流行や技術など様々な事と関わりながら何処にも属さず、何事も肯定的にポジティブに考えながらたどり着く自分たちらしさ。それこそが着こなしに新しい発見をいざなう「serendipity」セレンディピティなアイテムであるはずと考えております。





Tシャツデザインのこの手の形は "Good luck" 

セレンディピティ[ Serendipity ] とは広い視野、柔軟な思考でいることにより、思いがけず探しているものとは別の価値があるものを偶然に発見する才能や能力の事です。









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