シンギュラリティ=技術的特異点
テクノロジーは世の中の景気やマインドに関わらず経過する時間と共に進化して行きその進化を止めることは不可能という。
かつて日本製が注目された半導体技術は成熟し、今や安価で良い生産性を実現出来る海外にシェアが移行してしまい国内の半導体産業はそのものの生産よりもその応用へと活路を見出している。その1つが自動車の自動運転技術。先日、その開発に携わり日本のテクノロジーを牽引するとある人物から、このまま交通インフラが整ってゆくとどの様に進化して行くのか?や人工知能のシンギュラリティに関するお話をお伺いする機会があった。
自動車の自動化で交通インフラは道と乗り物が一体化し、カーシェアのように端末で呼んだ物に乗り込むと目的地まで運んでくれる。渋滞もなくなり、信号機も運転免許もいらなくなるらしい。
では、その考えを進めれば、人間が働かなくても生きて行ける時代は来るのでしょうか?とのんきに聞いたところ恐ろしい答えが返ってきた。
ポストヒューマンやAI(人工知能)の形成する文化が現在の人類には理解できないものへと生物学的限界を超えて加速し変貌して行き、やがて人間の脳は1つのマザーコンピューターにつながり情報を共有し、人間の役割は情報収集の末端という存在になる。現在の技術進歩の行きつく先は情報処理をAIによってなされる方向に向かっていると云う事である。
多様性を極める生物の肉体的頂点は肉食獣かもしれないが、食物連鎖では人間が頂点である。その理由は思考能力にあると云われる故に、様々な意味で思考能力がAI(人工知能)に劣ればSF映画に描かれる未来に現実が被って来ると考えてしまった。
多様性を極める生物の肉体的頂点は肉食獣かもしれないが、食物連鎖では人間が頂点である。その理由は思考能力にあると云われる故に、様々な意味で思考能力がAI(人工知能)に劣ればSF映画に描かれる未来に現実が被って来ると考えてしまった。
自分がまるでジョン・コナーになったつもりでそんな話を聞いていたが、鏡をみてあっと我に返った。自分はジョン・コナーではなくただの洋服屋だった。だからいつものように洋服に置き換えてその話をトレースしてみた。この100年で人間の関わるテクノロジーは急速に進化しすぎたが、昔の人がイメージした未来服のような銀で、ジップアップで、体温調節などハイテク機能が備わっていて、皆同じ物を着ているという未来にはなっていない。でもちょっとそうなりそうな節もある。
文化とは人間の知的洗練や精神的進歩とその成果,特に芸術や文学の産物を意味する場合もあるが,今日ではより広く,ある社会の成員が共有している行動様式や物質的側面を含めた生活様式をさすことが多い。(コトバンクより抜粋 https://kotobank.jp/ )
私たちがAI(人工知能)に求めるのは最適化された「答え」。
AI(人工知能)が理解不能な事は私たちの「情動」。
衣食住、趣味など文化的な行動を高めようとする向上心が今以上に人間の存在理由になるかもしれない。テクノロジーの進歩と共栄しながらも対をなすように情報に左右されない人間らしい個をベースにしたアナログな感性である「情動」を高めそれに価値を見出す事でバランスを取れば良いと考える。
個の多様性、それぞれの希少性はかけがえのないアナログ文化の産物である。そこを見据え作るウェアデザインはAIに最適化されたデザインが及ばない次元列ベクトルにより人の情動に訴えかける力を持つと信じ、Garageはそこにしか無いウェアを媒介してその表現をするのである。
※ウイットです
ーーーSTANCE - (Bohemians Singularity)=Garageアイテムの特異点
Garageの扱う洋服も作る過程までは綿密に全力で取り組むとしても、完成した瞬間を特異点として以降はそれをどう解釈しても誰でも着るだけで満足度を実感できる事、変化する人の情動に融和する自由度を目指そうと改めて考えさせられました。
Garage(ガレージ)
〒350-0043
埼玉県 川越市 新富町 2-7-2
11:30am~20:00pm (水曜定休)
電話 049-224-9200
URL: http://www.inthegarage.jp
E-Mail: info@inthegarage.jp